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入れ歯・ブリッジ・インプラント、どれがいい?後悔しない「歯の治療法」の選び方

「歯を抜くことになったけれど、その後どうしたらいいのか分からない」 「インプラントがいいと聞くけれど、費用や手術が不安……」

 

歯を失った時の選択肢は、決して一つではありません。 「入れ歯」「ブリッジ」「インプラント」の3つが代表的ですが、インターネットで調べても情報が多すぎて、「結局、自分にはどれが合っているの?」と迷われてしまう患者様が後を絶ちません。

 

結論から申し上げますと、「誰にとっても100点満点の治療法」は存在しません。 どの方法にも必ず一長一短があります。だからこそ、ご自身の「残っている歯の状態」「ご予算」「生活スタイル(何を優先したいか)」に合わせて、最も納得できる方法を選ぶことが大切です。

 

この記事では、院長である私が、それぞれの治療法の「本質的な違い」や「向き不向き」、そして「治療後の生活」について、専門用語を使わずに分かりやすく解説します。 あなたにとってのベストな選択をするための判断材料として、ぜひお役立てください。

目次

1. 歯を失ったままにしてはいけない「たった一つの理由」

「奥歯が1本なくても、食事はできるし、見えないからいいか」 そう思って放置してしまうのは、非常に危険です。

 

歯は、お互いに支え合ってバランスを保っています。もし1本でも失われると、ドミノ倒しのように全体の崩壊が始まります。

  • 隣の歯が倒れてくる: 支えを失った両隣の歯が、空いたスペースに傾いてきます。
  • 噛み合う歯が伸びてくる: 向かい側の歯が、噛む相手を探して伸びてきてしまいます。
  • 噛み合わせの崩壊: 全体の噛み合わせがズレて、顎関節症や肩こりの原因になります。

「放置すること」が、結果的に最も高くつく選択肢です。まずは現状を正しく評価し、これ以上お口の中を壊さないための対策を立てましょう。

2. 3つの選択肢を徹底比較!それぞれの特徴とメリット・デメリット

① 入れ歯(義歯)

歯ぐきの上に人工の歯を乗せ、バネ(クラスプ)で残っている歯に固定する取り外し式の装置です。

  • メリット: 手術が不要で、比較的短期間で治療が完了します。保険適用のものなら費用を抑えられます。
  • デメリット: 噛む力が弱く(天然歯の20〜30%程度)、装着時に異物感があります。毎日の取り外し洗浄が必要です。
  • 向いている人: 手術を避けたい方、費用を抑えたい方、多くの歯を失っている方。

② ブリッジ

失った歯の両隣の歯を削り、橋を架けるように連結した被せ物を装着する方法です。

  • メリット: 固定式なので違和感が少なく、自分の歯に近い感覚で噛めます。見た目も自然です。
  • デメリット: 健康な両隣の歯を大きく削る必要があります。支えとなる歯に大きな負担がかかり、将来的にその歯を失うリスクがあります。
  • 向いている人: 外科手術をしたくない方、違和感の少ない治療を望む方、両隣の歯が既に被せ物の場合。

③ インプラント

顎の骨にチタン製の人工歯根(インプラント)を埋め込み、その上に人工歯を被せる方法です。

  • メリット: 両隣の歯を削る必要がなく、独立して機能します。天然歯と同等の噛む力と見た目を回復できます。
  • デメリット: 外科手術が必要です。保険適用外(自費診療)のため費用が高額になり、治療期間も長くなります(数ヶ月〜半年)。
  • 向いている人: 他の歯を削りたくない方、しっかり噛みたい方、見た目にこだわりたい方。

3. あなたに向いているのはどれ?タイプ別診断チャート

迷ったときは、「自分が何を一番優先したいか」を軸に考えてみましょう。

  • 「絶対に健康な歯を削りたくない」 → 第一選択はインプラントです。骨の状態が悪ければ、部分入れ歯(ノンクラスプデンチャーなど)も検討します。
  • 「手術は怖い。でも取り外し式は嫌だ」 → ブリッジが適しています。ただし、支えとなる歯が健康かどうかの見極めが重要です。
  • 「費用をできるだけ抑えたい」「早く噛めるようになりたい」 → まずは入れ歯(保険適用)を作ってみるのが現実的です。使ってみて不満があれば、後から他の方法を検討することも可能です。

4. 見落としがち!「治療期間」と「費用」のリアルな比較

治療にかかる「時間」と「お金」も重要な判断材料です。

  • 治療期間: 入れ歯とブリッジは比較的早く(1ヶ月〜数ヶ月)完了します。一方、インプラントは骨と結合するのを待つ期間が必要なため、最短でも3ヶ月、骨造成などが必要な場合は半年以上かかることもあります。
  • 費用: 入れ歯とブリッジは保険適用が可能ですが、自費診療(より良い素材や設計)を選ぶと高額になります。インプラントは原則自費診療のため、初期費用は最も高くなりますが、他の歯を守れるという「長期的メリット」も含めて考える必要があります。

5. 治療後の「メンテナンス」で寿命が決まる

どの治療法を選んだとしても、「入れて終わり」ではありません。むしろ、そこからがスタートです。

  • 入れ歯: 毎日の洗浄と、顎の骨の変化に合わせた定期的な調整(裏打ち)が必要です。
  • ブリッジ: ダミーの歯の下に汚れが溜まりやすいため、専用のフロスなどを使った清掃が必須です。
  • インプラント: 天然歯以上に歯周病(インプラント周囲炎)になりやすいため、歯科医院でのプロフェッショナルケアをサボると、抜け落ちてしまうリスクがあります。

「どれが一番長持ちしますか?」と聞かれますが、答えは「あなたが一番メンテナンスしやすいもの」です。ご自身の生活スタイルの中で、無理なく管理できる方法を選ぶことが、結果として長持ちにつながります。

6. よくある質問に院長が本音で回答(Q&A)

Q. インプラントは一生持ちますか? A. 「一生」とは断言できませんが、適切なメンテナンスを行えば、10年生存率は90%以上と言われています。ご自身の歯と同じように大切にケアすれば、長期間使い続けることが可能です。

Q. 持病(糖尿病や高血圧)があってもインプラントはできますか? A. 病状がコントロールされていれば可能な場合が多いですが、リスクは高まります。主治医と連携し、慎重に判断します。無理な場合は、ブリッジや入れ歯をご提案します。

Q. 入れ歯からインプラントに変更することはできますか? A. 可能です。まずは入れ歯で生活してみて、「やっぱりよく噛みたい」「取り外しが面倒」と感じてからインプラントを検討される方も多くいらっしゃいます。

7. まとめ|まずは「現状把握」を。納得いくまで相談しましょう

失った歯の治療法選びは、人生の質(QOL)に関わる大きな決断です。 カタログやネットの情報だけで決める必要はありません。

 

まずは、草加のラウレア歯科矯正歯科クリニック草加にご来院いただき、あなたの「お口の状態」と「ご希望」をお聞かせください。 レントゲンやCTで骨の状態を正確に診断し、それぞれの治療法のメリット・デメリットを、あなたのケースに当てはめて具体的にご説明します。

 

「今は決められない」という場合は、とりあえずの処置をして、ゆっくり考える時間を作ることも可能です。 後悔のない選択ができるよう、私たちが全力でサポートいたします。

 

少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。

 

草加市草加駅東口から徒歩5分の歯医者・歯科
ラウレア歯科矯正歯科クリニック草加
住所:〒340-0016 埼玉県草加市中央2-2-17-2
TEL:048-951-3210

 

監修者

ラウレア歯科クリニック 院長 伊藤 洋平

伊藤 洋平 | Yohei Ito

明海大学歯学部卒業後、大学病院での研修を経て、複数の医療法人歯科医院にて臨床経験を積む。2017年に「ラウレア歯科矯正歯科クリニック草加」を開院。地域に密着した“予防重視”の診療を軸に、幅広い世代の患者に寄り添う歯科医療を提供している。

【略歴】

【所属学会】

【資格】

【所属スタディグループ】

【出版・執筆歴】

  • ・平成28(2016)年:デンタルダイヤモンド1月号「他医院で行われたインプラント補綴のリカバリー症例」
  • ・GO会30周年記念誌「埋伏歯をMTMを用いて挺出させた1症例」

【学会発表】

  • 平成26(2014)年:顎咬合学会ポスター発表「セファロ分析 トレースを極める」
  • 平成27(2015)年:顎咬合学会ポスター発表「治療用義歯を用いた上下顎総義歯症例」
  • 平成30(2018)年:第8回ワールドデンタルショー出展セミナー「外傷した上顎前歯部に対しMTMを用いた一症例」

【参加講習会】

  • ・UCLA「インプラント時代におけるピュア・ペリオ」
  • SBC(サージカルベーシックコース)

その他多数

ラウレア歯科矯正歯科クリニック