何度も繰り返す歯の根の痛み。再発を防ぐ「マイクロスコープ」を用いた精密な根管治療とは
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みなさま、こんにちは。
ラウレア歯科矯正歯科クリニック草加、院長の伊藤です。
「昔、神経を抜く治療をしたはずの歯が、疲れるとズキズキ痛む」
「歯茎にぷくっとしたおできのようなものができて、歯医者に何度も通っているのに一向に良くならない」
日々の診療において、こうした歯の根の治療の再発に悩まれている患者様からご相談をいただくことが本当によくあります。治療に通い続けているのに痛みがぶり返すと、「もうこの歯は抜くしかないのだろうか」と不安になってしまいますよね。
実は、歯の根の治療は歯科治療の中でも非常に難易度が高く、再発のリスクを伴う分野です。しかし、再発の原因をしっかりと見極め、専用の精密機器を用いて治療を行えば、諦めかけていたご自身の歯を救える可能性は十分にあります。
この記事では、なぜ歯の根の治療は再発を繰り返しやすいのかという理由と、当院が皆様の大切な歯を一日でも長く残すために行っている「マイクロスコープ」を用いた精密な根管治療について、分かりやすくお話しします。
目次
- 1. 治ったはずなのに…歯の根の痛みが「再発」する理由
- 2. 根管治療が難しいと言われる3つの要因
- 3. 比較でわかる!当院の「精密根管治療」を支える機器
- 4. 成功率を高めるための必須アプローチ
- 5. 治療後の歯の寿命を左右する「被せ物」の重要性
- 6. 根管治療に関するよくあるご質問(Q&A)
- 7. まとめ:大切なご自身の歯を、諦める前に
1. 治ったはずなのに…歯の根の痛みが「再発」する理由
虫歯が進行して歯の神経にまで達してしまうと、激しい痛みを伴います。この際、感染した神経を取り除き、根っこの中を綺麗に洗浄して消毒薬を詰めるのが「根管治療」です。
本来であればこれで治療は完了するはずなのですが、わずかでも細菌や汚れが残ったまま上から蓋(被せ物)をしてしまうと、時間が経ってから根の先で細菌が再び増殖してしまいます。
【再発のメカニズム】
- 根っこの中にわずかな細菌が残る、あるいは唾液とともに侵入する
- 被せ物の奥深くで細菌が密かに増殖を続ける
- 細菌が出す毒素が根の先の骨を溶かし、炎症を起こす
- 膿が溜まり、「噛むと痛い」「歯茎が腫れる」といった症状が出る
つまり、再発の根本的な原因は「根っこの中に取り残された細菌」にあるのです。
2. 根管治療が難しいと言われる3つの要因
では、なぜ最初の治療で細菌を完全に取り切ることができないのでしょうか。それには、歯の根の構造にまつわる以下の要因が関係しています。
要因その1:根っこの中は暗くて非常に狭い
歯の根の内部は、直径がわずか1ミリにも満たない非常に細い管です。お口の奥深くにあるため光が届きにくく、肉眼では内部をしっかりと確認することができません。
要因その2:形が複雑で人によって違う
木の根っこを想像していただくと分かりやすいですが、歯の根の管は真っ直ぐではありません。曲がりくねっていたり、途中で二股に枝分かれしていたり、網の目のようになっていたりと、非常に複雑な形状をしています。
要因その3:お口の中には常に細菌が存在する
お口の中の唾液には無数の細菌が存在しています。治療中にほんのわずかでも唾液が根の中に入り込んでしまうと、それが新たな感染源となってしまいます。
このように、根管治療は「暗くて狭く、複雑な形をした管の中から、目に見えない細菌を無菌状態に近いレベルまで排除する」という、極めてシビアな治療なのです。
3. 比較でわかる!当院の「精密根管治療」を支える機器
従来の根管治療は、歯科医師の経験と手の感覚というカンを頼りに行われてきました。しかし、それだけではどうしても限界があります。そこで当院では、再発のリスクを極限まで減らすために「マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)」を導入しています。
【肉眼での治療とマイクロスコープ治療の違い】
[肉眼での治療]
- 見え方 :手探りや経験に頼る部分が大きい
- 明るさ :影になりやすく根の奥まで光が届かない
- 汚れの除去:複雑な形状の部分に取り残しが生じやすい
- 再発リスク:比較的高くなりやすい
[マイクロスコープを用いた治療]
- 見え方 :最大20倍まで拡大し、直接目で見て確認できる
- 明るさ :強力な照明で根の奥深くまで明るく照らす
- 汚れの除去:微細な汚れや隠れた亀裂まで見逃さず除去できる
- 再発リスク:大幅に低減させることが可能
これにより、見えないものを手探りで治療するのではなく、しっかりと目で見て確実に感染源を取り除くことが可能になり、再治療のリスクを大幅に低減させることができるのです。
4. 成功率を高めるための必須アプローチ
「根管治療の成功は、いかに細菌を侵入させない環境を作れるかにかかっています。」
マイクロスコープに加えて、精密根管治療の成功率を高めるために欠かせないのが以下の2つの取り組みです。
ラバーダム防湿による無菌的処置
根管治療において最大の敵は、お口の中の唾液です。当院では、治療する歯の周囲にゴムのマスクのようなシートを張り、お口の中の唾液や細菌が治療部位に入り込まないようにする「ラバーダム防湿」という処置を行っています。これにより、クリーンで無菌に近い環境で安全に治療を行うことができます。
歯科用CTによる三次元的な立体診断
二次元の平面的なレントゲン写真だけでは、歯の裏側に隠れた根の形状や、骨を溶かしている膿の広がりを正確に把握することは困難です。歯科用CTを用いてお口の中を三次元的に撮影・診断することで、安全かつ無駄のない的確な治療計画を立てることができます。
5. 治療後の歯の寿命を左右する「被せ物」の重要性
精密な根管治療によって根の中を清潔な状態にできたら、最後はしっかりと土台を作り、精度の高い「被せ物(クラウン)」でしっかりと封鎖することが不可欠です。
神経を失った歯は水分や栄養が供給されなくなるため脆くなり、枯れ木のように割れやすくなっています。そのため、被せ物には汚れがつきにくく歯との間に隙間ができにくいセラミックなどの素材を選択することが、再び細菌が侵入するのを防ぎ、歯の健康寿命を大きく延ばすことにつながります。
当院では、根の治療そのものだけでなく、その後の修復治療に至るまで、総合的に長持ちする設計をご提案しています。
6. 根管治療に関するよくあるご質問(Q&A)
Q. 治療期間はどのくらいかかりますか?
A. 根の中の感染状態や複雑さによって異なりますが、一般的には数回の通院が必要です。マイクロスコープを用いた治療は1回あたりの診療時間をしっかりとお取りするため、従来の治療よりも通院回数が少なく済むケースもございます。
Q. 治療の途中で痛みがなくなったので、通院をやめてもいいですか?
A. 絶対にやめないでください。痛みがないのは一時的なものであり、仮詰めのまま放置すると隙間から細菌が入り込み、さらに深刻な状態に悪化します。最悪の場合、抜歯しか選択肢がなくなることもありますので、最後まで必ず通い切ることが大切です。
Q. 他院で抜歯と言われた歯でも残せますか?
A. 歯の根の割れ方がひどい場合や、残っている自分の歯が少なすぎる場合は、残念ながら抜歯となることもあります。しかし、マイクロスコープによる精密な処置によって残せる可能性を見出せるケースも多々あります。まずは一度、詳しい検査と診断にお越しください。
7. まとめ:大切なご自身の歯を、諦める前に
「何度も治療しているのに治らない」「抜歯と言われたけれど、どうしても自分の歯を残したい」
そのようなお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度、精密な検査と治療が可能な歯科医院にご相談ください。
根管治療は、建物を建てる際の基礎工事と同じです。どんなに見栄えの良い被せ物をしても、土台となる根っこに細菌が残っていれば、いずれ土台から崩れてしまいます。だからこそ、私たちは見えない部分の治療に決して妥協せず、高度な設備と技術を駆使して、あなたの大切な歯をお守りします。
もし、「何度治療しても痛みが取れない」「できるだけ歯を残すための精密治療を受けたい」というご相談がございましたら、ぜひ当院へお任せください。
患者様のお口の健康を取り戻し、美味しく食事ができる喜びを一緒に守っていきましょう。
少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
草加市草加駅東口から徒歩5分の歯医者・歯科
『ラウレア歯科矯正歯科クリニック草加』
住所:〒340-0016 埼玉県草加市中央2-2-17-2
TEL:048-951-3210
監修者
伊藤 洋平 | Yohei Ito
明海大学歯学部卒業後、大学病院での研修を経て、複数の医療法人歯科医院にて臨床経験を積む。2017年に「ラウレア歯科矯正歯科クリニック草加」を開院。地域に密着した“予防重視”の診療を軸に、幅広い世代の患者に寄り添う歯科医療を提供している。
【略歴】
- 昭和57(1982)年 青森県青森市 生まれ
- 平成19(2007)年 明海大学歯学部 卒業
- 平成19(2007)年 明海大学病院 研修医
- 平成20(2008)年 同病院 研修修了
- 平成20(2008)年 医療法人豊尋会 霞ヶ関歯科 勤務
- 平成24(2012)年 医療法人社団源会 たのうえ歯科医院 勤務
- 平成29(2017)年 ラウレア歯科矯正歯科クリニック草加 開院
【所属学会】
【資格】
- ・日本顎咬合学会 認定医
【所属スタディグループ】
- ・GO会
- ・いいづな総合歯顎研究会
- ・Think Twice
- ・Takei-Kawazu Japan Dental Study Club
- ・ドミサイル矯正
- ・天王洲小川会
【出版・執筆歴】
- ・平成28(2016)年:デンタルダイヤモンド1月号「他医院で行われたインプラント補綴のリカバリー症例」
- ・GO会30周年記念誌「埋伏歯をMTMを用いて挺出させた1症例」
【学会発表】
- 平成26(2014)年:顎咬合学会ポスター発表「セファロ分析 トレースを極める」
- 平成27(2015)年:顎咬合学会ポスター発表「治療用義歯を用いた上下顎総義歯症例」
- 平成30(2018)年:第8回ワールドデンタルショー出展セミナー「外傷した上顎前歯部に対しMTMを用いた一症例」
【参加講習会】
- ・UCLA「インプラント時代におけるピュア・ペリオ」
- ・SBC(サージカルベーシックコース)
その他多数
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